2013年8月13日火曜日

血液1

血液
I.血液の働き
1.運搬機能
 「酸素、二酸化炭素、栄養分、ホルモン、ビタミン、酵素、老廃物、熱など
2.ホメオスタシス機能
3.止血機能
4.生体防御機能

血液の成分
血漿(55%)
血清
蛋白質、脂質など
フィブリン
血漿蛋白質の一つ
血球
(ヘマトクリット値
45% 女40)
赤血球(無核)
1mm3中、男性で500万個、女性で450万個
ヘモグロビン 寿命は約120
血小板(無核)
1mm3中、13万~35万 止血
白血球(有核)

1mm3中、50008000
顆粒白血球
好中球(55%)、好酸球(3%)、好塩基球(0.5%
無顆粒白血球
リンパ球(36.5%)、単球(5%
血球細胞は成人では骨髄の血液幹細胞から作られる
胎児期で肝臓や脾臓でも作られる
成人時では長管骨の造血はほぼ消失し扁平骨や短骨で行われる
造血が盛んな骨髄は赤血球が多く赤色に見え赤色骨髄と呼ばれる
造血作用を失った骨髄は脂肪組織のため黄色に見え黄色骨髄と呼ばれる

II.血液の細胞成分
a.赤血球
働き
・酸素の運搬
・二酸化炭素の運搬
pHの緩衝作用

脱核による円盤形

赤血球の合成(新生)
ビタミンB12葉酸が必要
ヘモグロビンの合成にはが必要

酸素分圧
・ヘモグロビンと酸素の結合の強さ
血液の温度低下
酸素結合度上昇

pH上昇(アルカローシス)
血液の温度上昇
酸素結合度低下
エリスロポエチンが分泌され赤血球が増加
pH低下(アシドーシス)
・エリスロポエチン
腎臓から分泌され赤血球細胞の分化、増殖を促す

二酸化炭素の運搬
・炭酸、重炭酸イオンとして運搬 (67%)
 血液中で炭酸となりH+イオンを放出すると重炭酸イオンとなる
・カルバミノ化合物として運搬 (25%)
・二酸化炭素として血漿に溶解して運搬 (8%)

溶血
赤血球膜が破壊されヘモグロビンが流出すること
寿命(約120日)が尽きた赤血球は脾臓や肝臓などで破壊される

腸肝循環
赤血球
ヘモグロビン
ヘム
ビリベルジン
グロビン


1.ビリベルジンは酸素と結合しビリルビンとなる
2.血液中のアルブミンと結合し肝臓へ運ばれる
3.肝臓から胆汁中に分泌
4.十二指腸の腸内細菌の作用でウロビリノゲンとなり排出
5.十二指腸で分泌された胆汁の一部を腸で再吸収され肝臓に戻る
6.再び胆汁中に排泄

黄疸
肝臓に戻された一部は血液中に入り尿中に排泄
肝臓と胆道の機能が正常でない場合ビリルビンを捨てることが出来ずにビリルビン濃度が異常に上昇したもの

貧血
赤血球、ヘモグロビン量の低下による酸素運搬能力の低下とそれに伴う症状
原因
1.赤血球の合成に必要な栄養不足
 鉄、ビタミンB12、葉酸
2.赤血球の合成不全(骨髄障害)
3.赤血球の喪失亢進(溶血
 赤血球の寿命が短くなる
4.エリスロポエチンの分泌不足

b.白血球
白血球
3500
9000個)
顆粒球
好中球(55%)
貪食作用
好酸球(3%)
アレルギーや寄生虫感染で増多
好塩基球(0.5%)
ヒスタミン、ヘパリンなどを分泌
無顆粒球
リンパ球(36.5%)
Bリンパ球

免疫機能
Tリンパ球
ヘルパーTリンパ球
細胞傷害性Tリンパ球
単球(5%)
マクロファージ、抗原情報をリンパ球に伝達
特徴
・顆粒球の寿命は2-14
・無顆粒球の寿命は数日-数十年
・顆粒球は成熟すると分葉球(核がくびれる)になる

Bリンパ球
骨髄で分化
液性免疫
細胞表面に免疫グロブリンIgMIgDIgGIgAIgE)を持ち抗原刺激により抗体を分泌
IgG
補体結合
IgA
外分泌液(涙など)に含まれ免疫機能を発揮
IgM
補体結合
IgE
好塩基球や肥満細胞に付着しヒスタミンが遊離しアレルギー反応が出る
IgD
Bリンパ球が形質細胞になると消失
*補体結合
抗原と抗体の結合物が血液中に存在する補体と呼ばれる糖蛋白を取り込む反応

Tリンパ球
Tリンパ球
ヘルパーTリンパ球
免疫細胞の活性化、リンフォカインの分泌
細胞傷害性Tリンパ球
標的細胞の破壊
胸腺で分化
・その後は末梢リンパ組織(脾臓、リンパ節、パイエル板など)に移動
細胞性免疫


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