c.外科頚骨折
特徴
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1.関節外骨折
2.高齢者に多い
3.臨床上重要
a.高頻度
b.肩の障害
4.分類
a.外転型骨折(多い)
b.内転型骨折(少ない)
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発生機序
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直達外力(少ない) < 介達外力(多い)
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症状
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1.血腫著明 ⇛ 皮下出血斑(大)(肩から肘又は脇腹):数日かかる
⇛ 肩の腫脹
※外科頚外転型骨折と肩関節前方脱臼の変形は類似 ⇛ 誤診の可能性
2.異常可動性と軋轢音:噛合骨折では見られない
3.肩の運動障害:噛合骨折では見られない
4.外科頚部の限局性圧痛
5.転位と変形
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整復法
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外転型骨折
1.患者背臥位:第1助手は肩を固定
2.第2助手は遠位骨片を抹消牽引して内転させる
3.術者は遠位骨片を外方へ引く
4術者は遠位骨片を前方から圧迫、同時に第2助手は遠位骨片を前方に挙上
・転位の除去の順序
1.短縮転位 2.外転転位 3内方転位 4.前方転位
内転型骨折
1.患者背臥位:第1助手は肩を固定
2.第2助手は遠位骨片を抹消牽引して外転させる
3.術者は遠位骨片を内方へ引く
4術者は遠位骨片を前方から圧迫、同時に第2助手は遠位骨片を前方に挙上
・転位の除去の順序
1.短縮転位 2.内転転位 3.外方転位 4.前方転位
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固定法
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a.外転型骨折:肩の内転位固定
※内転位固定
・ハンギングキャスト法:持続牽引
b.内転型骨折:肩の外転位固定
※外転位固定
・ミッデルドルフの三角副子:三角形にしたクラーメル副子などを利用した固定
・外転装具:エアプレーン装具
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後療法
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1.骨癒合 4~6w
2.肩の運動を制限(再転移の可能性)
3.固定中の筋力低下防止(等尺性収縮運動)
4.肩の拘縮予防
a.コッドマン体操(振り子体操)
b.棒体操
c.滑車運動(プーリー)
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合併症
続発症
後遺症
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1.肩関節の脱臼(少ない)
2.血管損傷(腋窩動脈)
3.神経損傷:
腋窩神経 ⇛ 三角筋、小円筋マヒ ⇛ 外転不可
⇛ 肩外側の知覚麻痺
4.肩関節の亜脱臼(ルーズショルダー):筋力低下
5.肩の運動障害:特に外転、外旋
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鑑別診断
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1.外科頚外転型骨折
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2.肩関節前方脱臼
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a.三角筋部腫脹
b.肩峰下骨頭触知
c.軋轢音
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a.三角筋部膨隆消失
b.肩峰下空虚
c.弾発性固定(バネ様固定)
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d.大結節単独骨折
発生機序
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直達外力
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肩外側を強打
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介達外力
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腱板(棘上筋、棘下筋、小円筋)の牽引による裂離骨折
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固定法
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転位小
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三角巾で提肘
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転位大
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外転・外旋位でギプス固定
※肩関節前方脱臼に合併することが多い
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e.小結節単独骨折
特徴
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・極めて稀
・肩関節後方脱臼(極めて稀)に合併
・上腕二頭筋長頭腱脱臼を合併
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発生機序
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直達外力
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肩の前方を強打
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介達外力
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腱板(肩甲下筋)の牽引による裂離骨折
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固定法
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肩下垂内旋位で固定
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f.骨端線離開
特徴
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・新生児、乳幼児、少年期に特有な骨折
・予後良好 I、II型
・予後不良 (III)IV、V型 ⇛ 成長障害
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発生機序
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・外科頚骨折と同様
・分娩時にも発生(腕を引っ張られて)
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症状
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新生児
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骨折線は骨端線のみ(I型が多い)
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少年期
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骨折線は関節包の内外にわたる(II型が多い)
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・腫脹、疼痛
・上肢は下垂内旋
・運動時痛
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整復固定
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転位小または無い
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整復の必要は無い(自家矯正力)
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転位大:(屈曲40度以上又は回旋転位)極めて稀
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整復
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・肩 外転90度、水平屈曲45度、外旋位
・肘 屈曲90度 でギプス固定
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