2013年5月29日水曜日

組織

組織
組織の分類と特性
上皮組織、支持組織、筋組織、神経組織に分かれる

上皮組織
上皮
単層扁平上皮
血管、リンパ管

重層扁平上皮
表皮、口腔、食道、肛門

単層立方上皮
甲状腺

単層円柱上皮
胃腸粘膜

多列(偽重層上皮)
気道(気管)

移行上皮
膀胱、腎盤、尿管
尿の充満度で形が変わる
腺上皮
外分泌腺
汗腺、唾液腺
外に分泌、導管あり
内分泌腺(ホルモン)
副腎、甲状腺
中に分泌 導管なし


支持組織
結合組織
繊維性結合組織
密性結合組織
真皮、腱、靭帯
疎性結合組織
脂肪組織

軟骨組織
硝子軟骨
線維なし
肋軟骨、関節軟骨、気管軟骨
弾性軟骨
弾性繊維 多
耳介軟骨、外耳道軟骨、喉頭蓋軟骨
線維軟骨
膠原線維 多
関節円板(顎関節、胸鎖関節、橈骨手根間関節)、
恥骨結合、椎間円板



骨組織 (略

血液
血漿(55%)
血液中の水分
血球
(45%)
赤血球(無核)
1mm3中、男性で500万個、女性で450万個
ヘモグロビン 寿命は約120
血小板(無核)
1mm3中、13万~35万 止血
白血球(有核)

1mm3中、50008000
顆粒白血球
好中球(55%)、好酸球(3%)、好塩基球(0.5%
無顆粒白血球
リンパ球(36.5%)、単球(5%



筋組織
筋細胞(筋線維)には多数の筋原線維(アクチンフィラメント、ミオシンフィラメント)が存在

骨格筋
横紋あり
多核細胞
随意筋
接合部に運動終板


心筋
横紋あり
単核細胞
不随意筋
接合部に介在板
心臓
平滑筋
横紋なし
単核細胞
不随意筋
血管、消化管、尿管


細胞分裂と細胞周期
有糸分裂(体細胞)の細胞周期
M
細胞分裂している
前期
中心小体が二分し細胞の両極へ移動
染色質が染色体へと変化
核小体が消失
中期
核膜が消失
染色体が赤道面に並ぶ
染色体に紡錘糸が付く
後期
染色体が立てに分裂
2個の染色分体に分かれ両極へ移動
終期
染色質が核膜に包まれる
核小体が出来、2個の娘細胞(⇔母細胞)となる
G1期
細胞分裂していない
成長期
S
DNAを2倍にする
G2期
細胞小器官の産生

減数分裂
1生殖細胞は減数分裂をし精子と卵子となる
2卵管膨大部で受精し卵割を行いながら子宮に向かう
3胎盤に着床し3胚葉を形成

各胚葉の主要な組織と器官
外胚葉
皮膚(表皮、毛、爪、皮膚腺)
神経系(脳、脊髄、末梢神経)
感覚器(視、聴、平衝、味、嗅覚器)
語呂
外には非関心
内胚葉
消化器(胃、腸、肝臓、膵臓)
呼吸器(喉頭、気管、気管支、肺)
尿路(膀胱、尿道)
語呂
内気な翔子の暴動
中胚葉
骨格系(骨、軟骨、結合組織(密生、疎性))
筋系(横紋筋、平滑筋)
脈管系(心臓、血管、リンパ管、血管)
泌尿、生殖器系(腎臓、精巣、子宮、卵巣)
語呂
中の金脈、国家の人生


2013年5月28日火曜日

感染症

感染症


1.感染と発病

感染とは病原体が宿主の体内に侵入して増殖すること
感染症とは感染によって起こる疾病(AIDSO-157、鳥インフルエンザ...)
病原体が体内に侵入してから発病するまでの期間を潜伏期間という
※潜伏期間が短い:食中毒  長い:エイズ
感染しても発病しない場合は不顕性感染という(ポリオ、日本脳炎...

2.感染症成立の条件

感染源、感染経路、感受性宿主の3要因

a感染源
 1)ヒト 
  ヒト⇔ヒト
 2)動物
  動物⇛ヒト
  人畜・(獣)共通感染症(ヒト、動物⇔ヒト)狂犬病、日本脳炎...
 3)土壌
  土⇛ヒト
  破傷風

b感染経路
 感染経路とは病原体が感染源から出て新たな感受性宿主に侵入するまでの道筋
 垂直感染:母体から胎盤、産道を介して児に感染する場合
 水平感染:一般のヒトからヒト

c宿主の感受性
 免疫の大小で発病するか決まる


ウイルス感染症

a.気道疾患

上気道炎、気管支炎
インフルエンザウイルス、パラインフルエンザウイルス、RSウイルス、etc
咽頭痛
アデノウイルス、単純ヘルペス
感冒(風邪)
ライノウイルス、アデノウイルス
咽頭結膜熱(プール熱)
アデノウイルス
ヘルパンギーナ
コクサッキーA群ウイルス

b.神経麻痺

急性脳炎
単純ヘルペスウイルス
ムンプスウイルス
流行性耳下腺炎(おたふく)の原因でもある
日本脳炎
日本脳炎ウイルス
コガタアカイエ蚊による媒介(ブタ)
不顕性
急性灰白髄炎
ポリオウイルス
小児麻痺、ポリオ
不顕性
亜急性硬化性全脳炎
麻疹ウイルス
持続感染

c.ヘルペスウイルス感染症

単純ヘルペスウイルスI、Ⅱ型
口唇ヘルペス、角膜炎、ウイルス性脳炎
水痘、帯状ヘルペスウイルス
水痘(水疱瘡)、帯状疱疹(ヘルペス)
EBウイルス
伝染性単核球症
サイトメガロウイルス
肺炎、髄炎
HHV-6
突発性発疹

d.ウイルス性肝炎

AE
水系感染症(飲料水)
BCD
血清肝炎
持続感染肝硬変から肝臓がんに至ることもある

e.発疹

麻疹(はしか)
麻疹ウイルス
コプリック斑
持続感染すると亜急性硬化性全脳炎
風疹
風疹ウイルス
妊婦、奇形児




細菌感染症

a.グラム陽性球菌

グラム染色法で染色できる細菌
ブドウ球菌
黄色ブドウ球菌
食中毒
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA
院内感染
連鎖球菌

Dick毒素 ⇛ 猩紅熱
肺炎球菌

肺炎の原因菌

b.グラム陰性球菌

髄膜炎菌

りん菌
りん病(性感染症(STD))

c.グラム陽性桿菌、グラム陰性桿菌

桿:棒状をしている
グラム陽性桿菌
グラム陰性桿菌
ジフテリア
レジオネラ菌
結核菌
大腸菌

百日咳菌

d.腸内細菌

大腸菌
食中毒
サルモネラ属菌
赤痢菌
細菌性

e.嫌気性菌(酸素を嫌う)

破傷風菌
芽胞を形成
ボツリヌス菌

f.抗酸菌感染症

結核菌

らい菌
ハンセン病

g.肺炎

マイコプラズマ
若者に多くなってきている
肺炎球菌

レジオネラ菌
レジオネラ症
クラミジア
オウム症

その他の感染症

クラミジア感染症

オウム病、STD
細胞内でのみ増殖(細菌)
リケッチア感染症

つつが虫病
スピロヘータ感染症

梅毒、STD
細菌と原虫の中間
原虫感染症
アメーバ赤痢症


マラリア
ハマダラ蚊

トキソプラズマ症
猫のフン

真菌感染症
白癬菌

皮膚真菌症
常在菌 カビ
カンジダ
寄生虫疾患




アニサキス
生魚
フィラリア


蚊による伝播
吸虫症
淡水魚
肝吸虫、横川吸虫

カニ
肺吸虫

宮入貝
日本住血吸虫

条虫症
牛肉
無鉤条虫
豚肉
有鉤条虫
生魚
広節裂頭条虫

犬のフン
包虫




感染症の予防対策

1.感染源対策
検疫感染症(11種)
感染症法1類+デング熱、マラリア、新型インフルエンザ、鳥インフルエンザ

感染症法(1-5類)
1
エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、南米出血熱、ペスト、マールブルグ病、ラッサ熱、痘瘡 
2
結核、ポリオ(急性灰白髄炎)、ジフテリア、重症急性呼吸器症候群(SARS)、鳥インフルエンザ
3
コレラ、細菌性赤痢、腸管出血性大腸菌感染症、腸チフス、パラチフス

2.感染経路対策

・マスクの使用
・手洗い
・上水道の塩素消毒
・学級閉鎖
・害虫駆除など

3.感受性宿主対策

・抵抗力を上げる(十分な睡眠、栄養の摂取、体力増強など)
・ワクチン接種

4.予防接種

定期予防接種(8種)
ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ(急性灰白髄炎)、麻疹、風疹、日本脳炎、結核(BCG

ワクチンの種類
弱毒生ワクチン
BCG、風疹、麻疹、水痘、黄熱、ポリオ(急性灰白髄炎)、ムンプス(流行性耳下腺炎)
不活化ワクチン
日本脳炎、インフルエンザ、百日咳、A,B型肝炎
トキソイド
ジフテリア、破傷風
混合ワクチン
DPTワクチン、DTワクチン、MRワクチン


2013年5月27日月曜日

骨折の症状

骨折の症状
骨折は他の組織損傷を伴う

1.骨折時の局所症状
a.一般外傷症状
  この症状だけでは骨折と断定できない
  長骨の完全骨折で著明に現れる
分類1
分類2

疼痛
自発痛
痛みは骨膜から発生

直達性局所痛(限局性圧痛)
骨折部に限局して強い痛み
マルゲーヌの圧痛点、マルゲーヌ骨折痛
介達痛
離れた部位を刺激して患部に生じる痛み
軸圧痛、叩打痛、圧迫痛(圧痛とは異なる)、牽引痛、動揺痛
腫脹

骨折だけでなく軟部組織のみの損傷時にも見られる
血腫、関節血腫、皮下出血斑
機能障害

受傷直後は
筋が一時的鈍麻状態
痛みのため動きの制限
体重の負荷が不能となり支持器官として働かない
長骨の完全骨折で著明に現れる


b.骨折の固有症状
骨折時に現れる症状
分類1
分類2

異常可動性

骨折部が関節のように動く
異常可動性を証明しにくい骨折
不全骨折、圧迫骨折、噛合骨折、関節付近の骨折
軋轢音

骨折端同士が擦れ合って出す音
殆ど聞こえず指で触知できる程度
軋轢音を証明しにくい骨折
異常可動性が無い
骨折端が離れている
骨折端間に軟部組織(筋、脂肪)がある
転位と変形

転位:骨の位置が変わる
変形:転移することで外見が変わる

一次性転位
骨折時の転位

二次性転位
骨折後の転位
外力、筋の牽引力、患肢の重量
形状による分類
側方転位、屈曲転位、捻転転位、延長転位、短縮転位
多くの場合何種類かの転位が重なる

2.骨折時の全身症状
a.ショック
ショックとは末梢の血液循環不全により血圧低下、意識混濁、感覚鈍麻などが起こった状態

1)ショックの症状
顔面蒼白、口唇がチアノーゼ、手足の冷え、冷や汗、脈拍が小さく早くなる、
血圧低下、生欠伸、気分悪化、意識朦朧
ショックの5P
顔面蒼白(Pallor)、虚脱(Prostration)、冷汗(Perspiration)
脈拍触知不能(Pulselessness)、呼吸不全(Pulmonary deficiency)

2)ショックの応急処置
ショック体位背臥、頭低、足高
安静にして保温

b.発熱(吸収熱)
骨折数時間後に3738°の発熱
組織の分解物の吸収のために発生し数日で平熱に戻る
 ⇛幼少児の骨折の場合は保護者に説明(インフォームドコンセント)が重要




2013年5月25日土曜日

柔道整復師法1

II柔道整復師法

1章 総則

1目的

資格を定める
業務の適正な運営

免許制度の理由
危険行為が含まれるため知識、技能を有するものに対し資格を与え
衛生水準の低下を招かないように免許者のみが独占的に施術を行う為

2定義
1)柔整師とは厚生労働大臣より免許を受けて柔道整復をとする者
業とは反復継続の意思を持って施術を行うこと又、金銭の授受は問わない

2)施術所とは柔整師が柔道整復の業務を行う場所
業務とは骨折、脱臼、打撲、捻挫等に対しその回復を図る施術を業として行うもの


2章 免許

1柔道整復師免許

免許とは一般人には禁止されている行為を国が特定人に解除する身分を与える行為
柔整師免許は終生制度⇛更新制度はない

国(厚労省)が免許を与えるとは柔道整復師名簿に登録すること
旧免許者は免許を受けたものと見なされる


2免許を受ける要件

1)積極的要件
国家試験合格

2)消極的要件(相対的欠格事由)
この要件に該当すると免許を与えないことがある
資格者に対しては取り消し若しくは業務の停止を命じることがある
  a.心身の障害により業務を適正に行えない
  b.麻薬、大麻、アヘンの中毒者
  c.罰金以上の刑に処せられたもの
  d.柔道整復の業務に対し犯罪または不正の行為があったもの


3免許の申請

国家試験に合格しても自動的には与えられない
免許申請が必要

申請用紙+ 1合格証書
        2戸籍謄本(抄本)、または住民票(戸籍表示が必要)
        3医師の診断書(消極的要件のbの証明)

試験に合格しただけでは柔道整復の業をすることは出来ない
  ⇛名簿に登録されてから

4柔道整復師名簿
1)登録事項
1登録番号、登録年月日
2本籍地都道府県名(外国人は国籍)、氏名、生年月日、性別
3試験合格の年月
4免許取り消し、業務の停止などの処分に関する事項
5再免許の場合はその旨
6書き換え交付、再交付の理由、年月日
7登録消除の場合は理由、年月日

2)柔整師名簿の訂正
登録事項の「2」に変更が生じたら30日以内に申請をしなければならない
訂正必要書類
申請書、戸籍謄本(抄本)(外国人は外国人登録名簿)

3)柔整師名簿登録の消除

届出義務者
柔整師の死亡

親族など
柔整師の失踪
生死が7年間わからないもの(普通失踪)
戦地などで1年間生死がわからないもの(特別失踪)
家庭裁判所で宣告を受けたものは死亡したとみなされる
利害関係者
柔整師自らの意思
本人


5免許の取消し等

相対的欠格事由に該当すると厚労省大臣が以下を命ずることが出来る
免許を与えないことがある ⇛ 免許申請者
免許取り消し、業務停止 ⇛ 免許取得者
免許を取り消されたら5日以内に免許を返納しなければならない
相対的欠格事由に該当しなくなったら厚生労働大臣から再免許を与えられる


6免許証、免許証明証

厚生労働大臣は免許を与えた時柔道整復師免許証を交付する
免許証とは免許を受けていることを有形的に証明するもの
免許証の有無は免許の有無を意味するものではない


7免許証の書き換え(義務ではない)

登録事項の「2」に変更が生じた場合は申請書に添付書類を添えて申請
免許証+戸籍謄本(抄本)


8免許証の再交付(義務ではない)

1破った
2汚した
3失った
失った免許証を発見した場合は5日以内に厚生労働省に返納しなければならない


10行政手続法による行政処分

柔整師が厚生労働大臣より免許取り消し等の不利益処分を受ける場合は
意見陳述のための手続きを取らなければならない
行政不服審査法
聴聞 ⇛ 免許取り消し(重い処分)などの資格、地位の直接剥奪など
弁明 ⇛ 業務停止(軽い処分)など聴聞に該当しないもの

4章 業務

1業務の禁止

・業務は医師、柔整師のみ(業務独占)
違反:50万円以下の罰金刑
名称独占:資格取得者以外が名乗ってはいけない
業務独占:特定の業務に対して特定の資格を持つものしか従事してはいけない
名称独占、業務独占
医師、歯科医師、薬剤師、診療放射線技師、歯科衛生士、助産師、看護師、准看護師など
病院内のイメージ
名称独占のみ
保健師、衛生検査技師、理学療法士、作業療法士など

業務独占のみ
柔道整復師、歯科技工士、はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師
開業のイメージ


2業務の範囲

1)施術の制限
柔整師の業務:脱臼、骨折、打撲、捻挫など
脱臼、骨折
医師の同意が必要
応急手当の場合は必要なし ⇛ 継続治療する場合は必要
医師に歯科医師は含まない
同意の方法:口頭、書面、電話など
同意を得る人:患者、施術者
違反:30万円以下の罰金
打撲、捻挫など
医師の同意は必要ない


2)外科手術、投薬の禁止
・指示があったとしても禁止
・業務に伴う湿布等は許される

3)放射線の扱い
・放射線を人に照射できる人:医師、歯科医師、放射線技師
放射線技師は医師の指示が必要
 ⇛柔整師は放射線技師の免許を取っても(施術所では)出来ない
・レントゲン写真を読影診断を行うと医師法違反


3守秘義務

親告罪
・正当な理由がなく業務上知り得た秘密を漏らしてはいけない
柔整師を辞めても義務はある
違反:50万円以下の罰金
医師の守秘義務は刑法で定められている


4都道府県知事の指示

衛生上害を生ずる恐れがあるとき柔整師に対して必要な指示ができる
施術の方法、または対象が明らかに不適
施術により疾病を伝染する恐れがある場合
違反:30万円以下の罰金


2013年5月23日木曜日

細胞


細胞

1定義

細胞とは人体の基本的単位(最小単位は原子
細胞 ⇛ 組織(内臓) ⇛ 器官(消化器系、呼吸器系)

2細胞膜

構成物質
リン脂質、蛋白質、少量のコレステロール

特徴
脂質二重層
リン脂質が二重になっており親水部を外側、疎水部が内側となる
蛋白質が埋まっておりイオンチャンネル、ポンプ、レセプター、酵素の役割がある
半透膜
大きい物質は通れず小さい物質のみ通す
選択的透過性
大きさ的に通れなくても蛋白質の力を借りて出し入れが可能となる

3ミトコンドリア

特徴
内外二重の膜で出来、内膜がヒダ(クリステ)を形成
機能
ATP(アデノシン三リン酸)の合成
仕事量が多い筋肉や肝臓には大量に存在

4小胞体とリボソーム

リボソーム
核内の核小体で生成される
蛋白質の合成
粗面小胞体
表面にリボソームが付いたもの
蛋白質の合成
滑面小胞体
表面にリボソームが付いていないもの
副腎、精巣
ステロイドホルモン生成
肝臓
有害物質(アルコール、薬)の解毒
カルシウムイオンの貯蔵

5ゴルジ装置

特徴
平たい膜が何層にも重ねられた形
機能
リボソームで合成された蛋白質の濃縮
蛋白質に糖鎖をつける
リソソーム生成

6リソソーム(ライソソーム)

特徴
ゴルジ装置で生成される
様々な物質を消化する酵素を持つ
機能
細胞内に取り込んだ異物、不要な細胞内小器官を分解

7ペルオキシソーム

特徴
過酸化水素を合成する酵素を含む小胞
機能
様々な物質の酸化脂肪の代謝
有害な物質の無毒化

8中心小体

特徴
細胞分裂時、非分裂時で役割が違う
核の近くにある2つの短い円柱
機能
分裂時
細胞の両極へ移動し染色体の移動を助ける
非分裂時
微小管(微細管)の形成に関与

9細胞骨格

特徴
繊維上の小器官で3種類に分類される
細胞の形に関与
機能
マイクロフィラメント
最も細い細胞骨格
細胞の形を保つ
中間径フィラメント
弾力があり細胞を壊されないように保持
細胞内小器官を細胞内の決まった位置に保持
微小管
最も太い細胞骨格
ミトコンドリアの移動や分裂時の染色体の移動に関与

10

特徴
核膜孔という穴がある核膜に包まれ内部には核小体、染色質(クロマチン)が存在
染色質は分裂時に染色体となる
核膜孔
細胞の中と外の移動の際の通路
核小体
リボソーム合成
染色質
(クロマチン)
蛋白質(ヒストン)にDNA(デオキシリボ核酸)が巻き付いている
DNA遺伝情報が組み込まれている

1)DNAの構造
3つの成分(リン酸、糖(デオキシリボース)、塩基)からなる二重らせん構造
リン酸


糖(デオキシリボース)




塩基
G:グアニン
グアニンとシトシンが結合
C:シトシン


A:アデニン
アデニンとチミンが結合
T:チミン




2)RNAと蛋白質合成
特徴
核内にあるDNA一部分をコピーしたもう一つの核酸
三種類のRNAがある
RNA
mRNA(メッセンジャーRNA
tRNA(転位RNA
rRNA(リボソームRNA

3)DNARNAの違い
DNA
RNA
二本鎖
一本鎖
デオキシリボース
リボース
T:チミン
U:ウラシル
4)タンパク質合成の流れ
mRNADNAの一部をコピー(転写)
mRNAは核外に出てリボソームに入る
③tRNAmRNAの情報を元にアミノ酸の結合(翻訳)