5.水素イオン濃度とpH
・水素イオン濃度は負の常用対数で表されpH=7.4となる
a.アシドーシスとアルカローシス
・正常域は±0.05なのでアシドーシス(7.35)<正常<アルカローシス(7.45)となる
・身体は絶えずエネルギーを作り出しその結果「酸(H+)」を生じ常にアシドーシスに傾く
b.呼吸性と代謝性
・呼吸によるH+濃度の上下を呼吸性アシドーシスまたは呼吸性アルカローシスと言う
・他の原因によるH+濃度の上下を代謝性アシドーシスまたは代謝性アルカローシスという
ex.
呼吸が少ない ⇛ H+が溜まる ⇛ 呼吸性アシドーシス
呼吸が多い ⇛ H+が減る ⇛ 呼吸性アルカローシス
下痢(腸液…アルカリ性) ⇛ H+が濃くなる ⇛ 代謝性アシドーシス
嘔吐(胃液…酸性) ⇛ H+が減る⇛ 代謝性アルカローシス
腎臓疾患 ⇛ 尿による酸排出が出来ない ⇛ H+が溜まる ⇛ 代謝性アシドーシス
c.血液の緩衝作用
・重炭酸緩衝系
H2CO3 ⇔ H+ + HCO3-
炭酸は上記の様にH+を出し入れをしてH+濃度の調整が可能である
・血漿蛋白緩衝系
血漿内の蛋白質も同様にH+の出し入れが可能
・ヘモグロビン緩衝系
血色素がH+の出し入れが可能
・重炭酸緩衝系が一番効果が大きい
・肺と腎はH+濃度を調節する二大臓器(お互いに代償できる)
呼吸性アシドーシス ⇛ 腎性代償(腎臓で酸排出) ⇛ H+濃度低下
呼吸性アルカローシス ⇛ 腎性代償(腎臓で酸の再吸収) ⇛ H+濃度上昇
代謝性アシドーシス ⇛ 呼吸性代償(肺から酸排出) ⇛ H+濃度低下
代謝性アルカローシス ⇛
呼吸性代償(肺から酸排出を抑える) ⇛ H+濃度上昇
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